ローンが残ってる残クレ車だけど、もう売りたい!
「残クレ車でローンの返済中だから、払い終わるまで売れない」と諦めていませんか?
実は、私も残クレで車を買ったことがあります。そのとき支払途中で売りたくなった経験がありました。
残価設定型のローンで買った車(以下、残クレ車)であっても売却することは可能なのですが、売る場所や売るタイミングを誤ってしまうと、大きな出費に繋がってしまうかもしれません。
この記事では、ローンの残っている残クレ車をどのような流れで売ればいいのか、どこに買い取ってもらうべきか、売るべきではないタイミングとその理由について解説をしていきます。
- ローンの残債がある残クレ車がなぜ売れるのかがわかる
- 買取金額がローンの残債に満たない場合の対応を知ることができる
- 売るタイミングを誤ると、追加の資金が必要となってしまうケースを知ることができる
最後まで読んでいただくと、ローン支払中の残クレ車であっても売ることはできると理解していただけるとともに、今売ることがタイミングとして適切なのかを判断する方法もわかっていただけます。
ローンの残っている残クレ車は売ることができるのか
残クレ車でも、問題なく売ることは可能です!
「日本自動車工業会 乗用車市場動向調査」によると、20代以下の約4割、高価格帯の車購入者の約3割が残クレで車を買っています。そのうち75%は5年以内に買い替えをしています。
このように、ローン支払中の残クレ車を売りたいひとはたくさんいるため、買取業者もそのようなニーズに対応してくれているのです。
そうは言っても、
- 車の所有権がないと勝手に売れない
- 残クレで購入した車の所有者はディーラーかローン会社になっている
- 残クレを全額返済してからじゃないと所有者の名義変更はできない
という、話を聞いたことがあると思います。
では、どのように対応してくれるか、解説していきます。
車の所有権がないと売ることはできない
車を売る場合、その車の所有者は売却する本人である必要があります。
残クレ車は、所有者がローン会社やディーラーになっているので、売るためには名義変更が必要です。名義変更は残クレの残債を全額返済してからでないとできませんので、返済するための資金を用意する必要があります。
しかし、「一括返済できるほどの手持ちの資金はないし、新たにローンも組みたくない!」という人は多いと思います。
所有者が本人になっていない場合でも買取業者が手続きをしてくれます
買取業者では、買取代金をもとに残クレの残債を一括返済し所有者の名義変更の手続きをしてくれたうえで買取をしてくれる業者があります。耳にしたことがある大手の買取業者であれば、ほとんど対応してくれます。無名の買取業車でも事前に聞いてみれば、相談に乗ってくれる業者かもしれません。
このように、一括返済と名義変更の対応を合わせてやってくれる買取業車を選べば、残クレ車であっても売ることは可能ということになります。
残クレ車を売る場合は、ディーラーに早期返却する方法もある
買取業者に売る以外にも、購入したディーラーへ早期返却をすることもできます。
まずは、購入したディーラーで、車の価値を査定してもらいます。
車に設定されている残価以上の価値があれば、車を返却したうえで差額が返ってきます。その差額を使って、残っているローンの支払に当てることも可能です。
しかし、問題はディーラーの査定額は買取業者よりも低くなるケースが多いことです。
ディーラーの下取りは、新車に乗り換えてもらうときに値引きという形で車を引き取ることを目的としているため、どうしても中古車販売を専門にしている業者よりも金額が出にくいのです。
さらに、残クレ車を途中で売る場合、残りのローンと残価の金額分を返済しなければならず支払金額が大きくなります。なるべく高い値段で買い取ってもらわないと、車を手放しても残債を精算できずにローンを払い続けることになってしまいます。
そのため、残クレ車を売る際には、より高い査定額が期待できる買取業者に依頼するのがオススメです。
残クレ車の買取の流れ
買取業者はどのように買い取ってくれるのか
買取業者では、買取金額をもとにローンの残りや残価分の残債の一括返済と名義変更の手続きをしてくれます。
その後は、車の買取金額とローンの残債の金額によって、以下のようになります。
- 「車の買取金額」が「ローンの残債と残価の合計金額」を上回る場合 ・・・ 追加の資金は不要(差額は戻ってくる)
- 「車の買取金額」が「ローンの残債と残価の合計金額」を下回る場合 ・・・ 追加の資金が必要
ローンの残債より「買取金額」が下回ってしまったら
買取価格がローンの残債と残価の金額の合計金額を下回ってしまった場合は、不足分の金額を追加で支払う必要があります。その方法は、大きく3パターンになります。
- 自己資金で不足分を支払
- 買取業者のローンの残債を整理するためのローンを活用する(買取業者に確認してみる)
- 買取業者で販売されている中古車に乗り換える場合は、次のローンに合算してもらう
記載した以外にも、買取業者で独自のサービスをしているかもしれませんので確認してみてください。
売ろうと思うのであれば、査定額を確認
残クレ車は売るタイミングをよく考える
新車の値下がり率は年間平均30%程度とも言われていますので、新車から3年間くらいは年々大きく査定額が下がっていくことになります。
一方で、残クレは月々の支払が少なく済むのが特徴のローンです。支払期間が短いと返済額も少なく残債がまだ多くが残っていることになります。
例えば、ローンはまだ100万円しか払っていないのに、車の価値は200万円下がっている。というような状態もあり得ます。
そのような場合に、残クレ車を売ろうとすると、追加で100万円の資金を用意しなければなりません。資金面での負担が大きくなることから、5年契約の3年以内などの短期間での売却はあまりオススメできないということになります。
新車購入から4〜5年目となってくると、値下がりも落ち着いてきてローンの返済額も増えてきます。そのタイミングで売るのであれば、査定額によってはほとんど追加の資金がいらないか、または差額に余剰が出て戻ってくるケースもあります。
リセールバリューの高い車(人気車種)は、値下がり率も小さく査定額がローン残債を上回る可能性が高いです。
売る前にローンの残債と査定額の確認を!
残クレ車を売る場合は、残債を一括返済する金額(手数料など含め)と、愛車の査定額を正確に確認してから判断することが重要です。
残債の一括返済をする場合に、いくらになるかはローン会社に確認できます。
愛車の査定額は一括査定に出してみるのがオススメです。
通常の一括査定だと、10社以上から電話がかかってきて、それぞれ現車確認をする手間が大変ですが、この査定は中間に入ってくれて、最高額を出した業者だけで済むので、忙しい人や電話などのやりとりが嫌いな人にもオススメです。
まとめ
このように、残クレ車であっても対応してくれる買取業者を選べば売却することができます。しかし、大きな追加費用が発生するかもしれませんので、売却のタイミングと売却先を吟味してから売るようにしてみてください。
- ローン返済中の残クレ車であっても買取業者を選べば売却は可能
- 売却はなるべく高い査定額がでる買取業社に売るのがオススメ
- 残クレで購入したばかりの売却は、追加資金が必要になることが多いのでオススメできない
- 売却する前に、ローンの残債と査定額をしっかり確認する
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